【屋上緑化の計画と流れ】既存建物での留意点

新築での屋上緑化を考えている場合を除くと、
ほとんどの場合は、既存建物において屋上緑化を考えているということになります。

当然、建物を建てた当時は、屋上を緑化しようとは考えていなかったはずです。
そういう場合、屋上緑化の計画を立てたときに起こる問題や障害も出てくるものです。

一番は、荷重制限との関連ですが、以下、既存の建物での留意点をまとめておきました。

既存建物での屋上緑化手順は?

既存建物での屋上緑化
希望と予算と・・
建物の現状とのバランスも大切。

その既存の建物での屋上緑化をする場合に、どういう手順で施工をしていくかというと、

1、建物の構造仕様の確認
2、建物診断
3、緑化計画の立案
4、改修工事の実施
5、屋上緑化の設計
6、施工
7、維持管理

という順序での施工の実施となります。

屋上緑化を計画する前に構造仕様の確認をし、建物の診断をするのは、
当然ながら、失敗しない屋上緑化をするためには必須のことです。

では、建物の構造仕様の確認とは、どういうものなのでしょうか?


建物の構造仕様の確認をしておこう

建物の構造仕様とは・・

1、屋上の許容積載荷重
2、水勾配の大きさ
3、ルーフドレンの位置
4、防水仕様
5、電気設備の有無と位置
6、給水関連設備の有無と位置

などが挙げられます。

これらは、設計図書や現地調査などで確認していきます。

そして、これらの調査・診断により、場合によっては・・・
外壁改修、防水改修、建具改修、内装改修、塗装改修、耐震改修、環境配慮改修などの改修工事が必要になってくるでしょう。

上記の「屋上の許容積載荷重」の建築物の各部の積載荷重は下記の表の通り
(建築基準法施行令第85条)

室の種類
床の構造計算時
大粱、柱または
基礎の構造計算時
地震力計算時
 @住居の居室など
180kgf/m2
130kgf/m2
60kgf/m2
 A事務所
280kgf/m2
180kgf/m2
80kgf/m2
 B教室
230kgf/m2
210kgf/m2
110kgf/m2
 C百貨店・店舗売場
290kgf/m2
240kgf/m2
130kgf/m2
 D屋上広場・バルコニー  @の数値による。ただし学校と百貨店の用途に供するものはCによる

表を見てもイメージや数値の把握が難しいと思います。床の構造計算時や地震力計算時って?
なのではないでしょうか!簡単に解説しますと・・・
この違いは、屋上全体の平均荷重と、部分的にかけられる荷重の違いになります。
平均荷重が1uあたり60kg、部分的にかけられる荷重の最大が180kgになります。
例えば30uの屋上を全面緑化するとなると全体に載せられる荷重は、30u×60kg/u=1800kgになります。
部分的には180kgまで載せる事が可能です。1uに180kgものを載せると、1800kg-180kg=1620kgとなります。
残りの29uで1620kgまで載せることが可能となります。残りの部分は1620/29=55.8kg/uの荷重となります。
この荷重は建物用途や設計時の設計荷重により違いますので、あなたの物件の数値を確認しておきましょう。



既存建物の防水改修

既存の建物で屋上緑化を行なう場合、新築時から何年経過しているか、また、防水改修工事から
何年経過しているか、どんな 防水層を採用しているのか・・などを調査し、
防水の改修をせずに緑化できるのか?
屋上緑化施工後の何年経ってから防水改修を計画しないといけないのかとかを判断します。

防水の耐久性は防水層の種類とか工法で大きく違ってきます。
アスファルト防水の一般工法では通常17年程度で改修工事を行ないますが、 今では60年以上の
耐久性のある、高耐久アスファルト防水も施工できます。撤去や補修改修を繰り返し行なう防水層で
は、費用や環境のことを考えて高耐久性防水層を考えるのもいいかと思います。

既存の建物に緑化を行なうケースでは、防水の改修時期は施工されている防水層の標準耐久年数
とは異なって、その2分に1を改修・手直しの目安と考えたほうが適当です。

例えば、アスファルト防水だと10年、ウレタン防水だと5年など期間を短く計画することが、長期で安
心して緑化を楽しむことができるのです。


既存建物の留意すべき点

建物の構造仕様を確認し、「あなたのしたい緑化」が行なえるのかを検討します。

当然、それらを考慮しない屋上緑化は、建物に不具合を生じさせたり、
近隣の方や第三者に危険を与えるものにもなってしまいますので避けなければなりません。

屋上緑化では、排水経路の確保などとても重要な要素になります。
屋上の防水、灌水などの水周りにはきちんとした施工計画を立てておかないと大変です。

また、屋上緑化でよく制約要因になるのが、構造仕様の「屋上の許容積載荷重」です。
鉄筋コンクリート構造(RC造)の建物や鉄骨構造(S造)の建物での違いもよく指摘されます。

軽量なもので屋上緑化する場合は問題ないですが、
庭園型やビオトープなど土壌をある程度厚くしなければならないケースだと・・

・積載荷重を超えないような植栽域の面積やレイアウトなどを算出して詳細を決める
・改修工事を行なう既存の建物に押えコンクリートがある場合では新たな押えコンクリートを打設しない

などの設計上の配慮も必要になります。

屋上緑化はすばらしいですし、「あなたのしたい屋上緑化」が一番大切ですが、
建物の構造仕様などは十二分に考慮に入れた屋上緑化計画を立てていかなければ、
あなた自身が後々後悔する屋上緑化になってしまいます。


上記のポイントをしっかり抑えて、「あなたの屋上緑化」を計画していきましょう。

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