【屋上緑化施工で大切なポイント】風
屋上で吹く風と風圧
屋上は、地上に比べて強い風が吹いています。風速や風の流れは、建物の規模・形状・風向き・周辺の
建築物の状況などでいろいろと変化します。
建物屋上での風の流れは、複雑で下図のように剥離流や吹き下ろしの風などが吹きます。
なので、屋上緑化の植栽にあたっては、建物個々に関して風速や風の流れ方に関して注意が必要です。


風が建物に当る力(風圧)は、右図に示してるように、屋根や壁面を押さえる力(正圧)と持ち上げる力(負圧)のどちらかが働くことになります。
安心して屋上緑化を楽しむためにも、この負圧に耐えられる緑化設計をしておかなくてはなりません。
この風圧力の計算式(屋根ふき材の風力計算式)は・・・

屋上の風環境を改善するには

高いフェンスを活用するのも大切・・
屋上での風の速度を抑えたり、風圧を小さくしたり、植栽基盤の配置や植栽方法に配慮することは、屋上緑化で失敗しない大切な要素です。
耐風性のある屋上緑化を行なうには、下記に注意することが大切です。
1、高いフェンスを設置する
2、屋上に設置されている設備施設、塔屋などを風除けとして活用する
3、木本類は樹高を抑え、密植する
4、陸屋根では四隅で風圧力が大きくなるので、ここへの植栽は避ける
屋上緑化の計画時にしっかり点検項目に入れておきましょう。
風対策の方法

パラペットを高くすると・・・
屋上での風の流れは上述のように複雑ですし、強く吹きますので、きちんとした風対策が必要です。
屋上で植物が健全に育成できるように、パラペットや防風ネットを活用した風速軽減とか支柱による樹木の倒木防止や植物、マルチングを活用した土壌の飛散防止対策などが大切です。
下記の4項目に注意して対策を行なっていきましょう。
A、風速軽減対策
パラペットの立ち上がりを高くして灌木や草花より高くすると、灌木や草花への風の影響を軽減できます。
屋上の景観を重視する場合は、強化ガラスの壁にすると風速軽減と一緒に景観も楽しめます。

生垣の風対策も一考です・・・
防風ネットは、既存の手すりにネットを取り付けて、ラティスで押さえるのが見栄えもいいでしょう。
ただ、簡易な取り付けでの施工は、風倒などのトラブル原因になったりしますので、構造的なチェックを行ないましょう。
生垣も効果的な風速軽減対策です。生垣に使用する樹木は耐風性と耐乾燥性に強い樹木を選びましょう。サザンカ、イヌツゲとかウバメガシ、カナメモチ、ネズミモチなどが適しています。逆にキンモクセイなどは適さないでしょう。
風の強い場所では、風の影響をあまり受けない背の低い植物を植える・・・などの工夫が大切です。
B、風倒防止対策
樹木の風倒防止としては、土壌厚が十分でなく、地上での風除け支柱が使用できないため、抵抗板などを
設置して根鉢を地中で固定する地下支柱などの方法で支持します。
背の低い中木などでは、植栽基盤の下に敷設したメッシュ(溶接金網)などによって根鉢を固定したりします。
C、土壌飛散防止対策
土壌飛散防止でよく用いられるのがマルチングです。一般的なマルチングは、植物の周りに敷きわらなどを
敷いて、乾燥防止や保湿、雑草の繁殖防止を行なうことです。

屋上ではマルチングも必須アイテム
屋上緑化のマルチングでは、土壌の飛散防止や乾燥防止のために、表層をパークチップなどでマルチングしたりします。
マルチングの材料には、松のバークチップやヤシガラのチップなどがよく使用されます。ほか、間伐材のものやウッドチップなどのリサイクル材なども使われます。
また、風の強い場所でのマルチング材として、火山砂利やレンガ砕石などの重いマルチング材などもよく使用されています。厚さも3pほどとります。
D、乾燥防止対策
土壌飛散防止のマルチングは、乾燥防止にもよく使われます。
マルチングの材料には、松のバークチップやヤシガラのチップなどがよく使用されます。ほか、間伐材のもの
やウッドチップなどのリサイクル材なども使われます。
また、風の強い場所でのマルチング材として、火山砂利やレンガ砕石などの重いマルチング材などもよく使
用されています。厚さも3pほどとります。
※上述の屋上緑化を行う場合の風対策についてまとめてましたので、参考にしてください。
風対策の項目
|
対策内容 |
| 風速軽減対策 |
パラペット、壁、強化ガラス、防風ネット、ラティス、生垣などの設置活用 |
| 風倒防止対策 |
支柱の設置(樹木地下支柱など) |
| 土壌飛散防止対策 |
マルチング、地被植物などの植栽など |
| 乾燥防止対策 |
マルチングなど |
屋上緑化はすばらしいですし、「あなたのしたい屋上緑化」が一番大切ですが、
建物や周辺環境に配慮した風対策をした、屋上緑化計画を立てていかなければ、
あなた自身が後々後悔する屋上緑化になってしまいます。
上記のポイントをしっかり抑えて、「あなたの屋上緑化」を計画していきましょう。


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